asyncDataとは
asyncDataは、Nuxt.jsにおいて、サーバーサイドで実行されるデータの取得に使用されるメソッドです。
この記事では、TypeScriptでNuxt.jsのasyncDataを使用する方法を説明します。
asyncDataの型定義
asyncDataメソッドは、NuxtContextインスタンスを引数に受け取り、Promiseを返します。
NuxtContextには、
- params
- vquery
- redirect
- error
- req
- res
などのプロパティが含まれています。
以下のように、asyncDataメソッドの型定義を行うことができます
import { Context } from '@nuxt/types'
export default {
async asyncData({ params, query, redirect, error, route, req, res }: Context) {
// ...
}
}
asyncDataでデータを取得する
asyncDataを使用して、サーバーサイドでデータを取得するときには、axiosやfetchなどのHTTPクライアントを使用することができます。
以下は、axiosを使用して、GitHub APIからユーザー情報を取得する例です。
import { Context } from '@nuxt/types'
import axios from 'axios'
interface User {
login: string
name: string
}
export default {
async asyncData({ params }: Context) {
const { data } = await axios.get<User>(`https://api.github.com/users/${params.username}`)
return { user: data }
}
}
上記の例では、GitHub APIから取得したユーザー情報をuserプロパティとして返しています。
asyncDataでコンポーネントにデータを渡す
asyncDataで取得したデータは、コンポーネントのdataプロパティに代入することで、
コンポーネント内で使用することができます。
import { Component, Vue } from 'nuxt-property-decorator'
interface User {
login: string
name: string
}
@Component
export default class UserComponent extends Vue {
user: User | null = null
async asyncData({ params }: any) {
const { data } = await axios.get<User>(`https://api.github.com/users/${params.username}`)
return { user: data }
}
}
取得したユーザー情報をuserプロパティに代入しています。
コンポーネントのテンプレートでは、以下のようにuserプロパティを使用して、ユーザー情報を表示することができます。
<template>
<div>
<h1>{{ user?.name }}</h1>
<p>{{user?.login }}</p>
</div>
</template>
user?.nameおよびuser?.loginを使用して、取得したユーザー情報の名前とログイン名を表示しています。
また、userプロパティがnullの場合に備えて、オプショナルチェーン演算子を使用しています。
以上が、TypeScriptでNuxt.jsのasyncDataを使用する方法の例です。
asyncDataを使用することで、サーバーサイドでデータを取得し、コンポーネントに渡すことができます。
また、TypeScriptを使用することで、コードの型安全性を高めることができます。